ROAの計算式を分解して、詳細な分析に役立てよう

資産を使ってどれくらい効率よく利益を出しているかを見るROA。

このROAの計算式は、

利益/資産 = ROA

です。

この計算式は次のように分解することができます。

(利益/売上高) * (売上高/資産)= 利益/資産

 

このようにROAの計算式を分解することでさらに踏み込んだ分析をすることができます。

今日はこちらの分析方法についてご紹介します。

 

ROAの記事についてはこちらです。

➡️収益性の分析で代表的な指標であるROAとは?

ROA 分解

462634 / Pixabay

 

売上高利益率

上記の計算式の左部分の(利益/売上高)は、売上高利益率を算出する計算式です。

売上高利益率 = 利益/売上高

 

売上高利益率とは、売上の中に占める利益の割合です。

つまり利幅が大きい事業をできているかを見る指標です。

数字が高いほど良いことになります。

 

売上5,000万円 利益が500万円の場合

売上高利益率は10%となります。

500万円/5,000万円=10(%)

 

資本回転率

上記の計算式の右部分の(売上高/資産)は、資本回転率を算出する計算式です。

資本回転率 = 売上高/資産

 

資本回転率とは、持っている資産を何回転使ってその売上を稼いだかを示すものです。

つまり持っている資産でその資産の何倍の売上を稼いだかという資産の貢献度をみる指標です。

こちらも数字が高いほど良いことになります。

 

売上高5,000万円 資産4,000万円の場合

資本回転率は1.25回となります。

5,000万円/4,000万円=1.25(回)

 

《参考》

上記の売上高利益率と資本回転率を合わせるとROAは

(売上高利益率 10%)*(資本回転率 1.25)= 12.5%

=500万円(利益)/4,000万円(資産)=12.5%

となります。

 

分解することでわかること

上記のように分解すれば、ROAを改善するにはどうすれば良いかがより見えてきます。

仮にROAが前期より下がった場合、売上高利益率に原因があるのか、それとも資本回転率に原因があるのかを分けて検討することができます。

売上高利益率が原因の場合は、利幅の改善が必要となります。価格設定や経費の見直しなどを検討することになります。

資本回転率が原因の場合は、設備投資がうまくいかず売上に貢献できてないのか、資産に投資しすぎてないかなどを検討することになります。

 

まとめ

今日は、ROAの計算式を分解してさらに踏み込んだ分析をする方法をご紹介しました。

計算式をうまく分解できると分析も詳細にできるようになります。

同じようにROEについても計算式を同様に分解することができます。

自社の分析に役立ててもらえればと思います。

 

ROEについてはこちらで書いてます。

➡️自己資本利益率であるROEとは?

 

 

※この記事は、投稿日現在における情報・法令等に基づいて作成しております。

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