2014年から始まった非課税口座のNISA。
2014年中にNISAで購入した商品について、2018年である今年の年末に最初の非課税期間が満了します。
今日は、満了時に非課税期間を延長できるロールオーバーについて見ていきます。
NISAの非課税期間とは
NISAの非課税期間は5年間です。
厳密には、その購入した年から5年目の年末までが非課税期間となります。
例えば、2014年の6月15日に購入した場合、その購入した商品の非課税期間は2018年の
12月31日までとなります。
つまり2014年中に購入した商品については、今年の12月31日で非課税期間が満了します。
満了時の選択肢は3つ
非課税期間の満了時の選択肢は以下の3つです。
①売却する
②課税口座である特定口座や一般口座に移す
③ロールオーバーで新たな非課税枠に移す
①は売却するので損益が確定します。
②は自動的にその時の時価に更新されて、課税口座で運用することになります。
③は新たな非課税枠で非課税期間を延長することになります。
①と②は、その時の時価が購入金額より下がっている場合は、NISA特有の不利なケースになりますので注意が必要です。
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ロールオーバーとは
ロールオーバーを選択すると更に5年間、非課税期間を延長できます。
2014年に購入した商品の場合、2023年の年末まで非課税期間となります。
2018年に購入した商品の場合は、2027年の年末まで非課税期間となります。
ロールオーバーの主な特徴は以下の2つです。
①非課税期間満了時の時価が購入金額より上がっていた場合、その時価の全額を新たな非課税枠に移し、非課税期間を延長できます。
例えば、2014年の購入金額が100万円、非課税期間満了時の時価が200万円の場合、200万円について非課税期間を延長できます。
②非課税期間満了時の時価が購入金額より下がっていた場合、非課税枠の上限金額である120万円まで追加で購入することができます。
例えば2014年の購入金額が100万円、非課税期間満了時の時価が70万円の場合、「120万円➖70万円」の差額50万円まで、移した年の2019年に追加で購入することができます。
※ロールオーバーの注意点
2019年以降はロールオーバーを使って非課税期間を延長することはできません。
なぜなら、NISAの口座開設ができる期間は2014年から2023年までだからです。
よって2024年以降は新たな非課税枠を作ることはできません。
つまり2019年中に購入した商品の非課税期間は、延長できず2023年の年末までとなります。
まとめ
今日は非課税期間を延長できるロールオーバーについてみてきました。
2014年中にNISAで購入し保有している商品は、今年の年末に非課税期間が満了します。
非課税期間を延長できるロールオーバーをよく理解して、非課税枠を有効に使いましょう。
《参考までに》
私も2014年中にNISAで購入した商品を保有しています。
私は、非課税期間満了時の時価が購入金額より低い場合は、不利になってしまうのでロールオーバーを選択します。
時価が購入金額より高い場合は、通常時と同じく、相場を見ながら検討する予定です。