事業を始めると、事業をしていく上で、会計処理が必要となってきます。
いわゆる帳簿付けです。
しかし、会計処理といっても、税理士などの専門家にすべてを外注する場合を除き、何をして良いかわからない方もいらっしゃると思います。
今日は事業をする上で、必要となる会計処理の基本について書いていきます。
会計処理で必要なもの
会計処理は、税金などの専門的な計算を除くと、簿記の知識と会計ソフトがあればできます。
そのうち、会計ソフトについては、無くてもできないことはないのですが、会計ソフトの場合、入力すると必要な帳簿を自動的に作ってくれます。
手書きで帳簿を作るとなると大変です。
また会計ソフトの入力はそんなに難しいものではありません。
最初は戸惑うことも多いですが、使っているうちに慣れてきます。
一方、簿記の知識はマスターするのがなかなか大変です。
簿記の知識とは、言ってしまえば、仕訳を切る(作成する)ことです。
仕訳を切るとは、事業で発生した取引を、借方と貸方に分けて、数字で表していく処理です。
今はクラウド会計というソフトがあり、ある程度の仕訳は、自動連動で入力できるようになっていますが、完璧にできるというわけではありません。
やはり、簿記の知識は必要となってきます。
仕訳を切る上で重要なこと
仕訳を切る上で、重要なことは、大きく2つあります。
それは科目と計上時期です。
科目は、発生した取引ごとに適したものを使います。
また、使用する科目名は、ある程度自由にして良い部分もありますが、資産、負債、純資産、収益、費用といった基本的な5つの項目分けについては、間違ってはいけません。
これを間違ってしまうと、最終的に作成する決算書や確定申告書の数字がおかしくなってしまいます。
次に計上時期ですが、この計上時期の考え方が、帳簿付けをする上で話を難しくしています。
家計簿なら、現金や預金のいわゆるお金が動いたときだけ記録すれば良いですが、事業で行う帳簿付けはそうはいきません。
計上時期のルールが決まっています。
例えば売上などの収益は実現したときに計上します。入金日ではありません。
同様に、仕入などの費用も発生したときに計上します。支払日でありません。
(仮に実現日=入金日、発生日=支払日と一致しているなら、計上時期を入金日と支払日にしても、結果は同じとなるので構いません)
この計上時期のルールを理解することが仕訳を切る上でとても重要となってきます。
まとめ
今日は事業をする上で、必要となる会計処理について、基本的なことを書いてきました。
会計処理に必要なのはやはり簿記の知識です。
会計ソフトが発達してきているとはいえ、自分で会計処理をするなら、最低限の簿記の知識は必要です。
そこで当ブログでは、「会計経理入門」というカテゴリーを新たに作り、簿記の知識を中心とした解説をしていこうと考えています。
基本的なことはもちろん、なるべく実務に即した内容で書いていくつもりです。
参考にしていただけると幸いです。