源泉所得税はe-Tax(WEB版)を使って納付することができます。
今日は納期の特例を適用しているケースでご紹介します。
納期の特例とは
源泉所得税は翌月10日までに納付する必要があります。
ただし、納期の特例を適用している事業者は半年分をまとめて納付することができます。
1月分から6月分は7月10日までに、7月分から12月分は翌年1月20日までに納付することになります。(期限が日祝の休日や土曜日にあたる場合は、休み明けの日が納付期限となります。)
簡単な例題で見てみましょう。
下記の7月分から12月分を翌年1月20日までに納付する場合
- 従業員1人(給料は毎月10万円。源泉所得税は毎月720円)
- 税理士報酬(毎月3万円(税抜)。源泉所得税は毎月3,063円)
- 年末調整の還付金が4,320円
7月から12月に支給した給料は10万円×6か月=60万円。源泉所得税は720円×6か月=4,320円
7月から12月に支給した報酬は3万円×6か月=18万円(税抜)。源泉所得税は3,063円×6か月=18,378円
年末調整の結果、従業員に還付した金額は4,320円
この場合、翌年1月20日までに納付する源泉所得税は4,320円+18,378円-4,320円=18,378円となります。
e-Tax(WEB版)で納付する方法
それでは、上記の例題を使ってe-Tax(WEB版)で納付する方法を見ていきましょう。
ログイン後、メインメニューが表示されますので「申告・申請・納税」を選択します。
次に給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納期特例分)を選択します。
納期等の区分は次のように入力して、「俸給・給料等」と「税理士等の報酬」にチェックを入れて次に進みます。
最終の確認画面が出てきますので、間違いがなければ送信を選択します。
「送信が完了しました」という画面がでてきますので、画面下の「受信通知の確認」を押します。
「送信されたデータを受け付けました」という受診通知の画面が出てきますので、内容に間違いがなければ後は納付するだけです。
下にスクロールすると、インターネットバンク、スマホアプリ、クレジットカードといった納付方法が出てきます。どれかの納付方法を選択して画面に沿って進むと納付できます。
納付が無事に完了すれば、再度受信通知の画面を見ると、「送信された徴収高計算書の納付は⚫️年⚫️月⚫️日⚫️時に完了いたしました」と表示されます。
まとめ
今日は源泉所得税をe-Tax(WEB版)で納付する方法をご紹介しました。
慣れれば、紙の納付書を使って納付するより楽にできます。
ぜひ参考にしていただければと思います。