今日は私が税理士試験で受験した科目とその選択した理由をご紹介します。
税理士になるにはいくつか方法があるのですが、
私は5科目合格という方法で税理士となりました。
税理士試験の受験科目は全部で11科目あります。
そのうち5つ合格すれば試験合格となります。
私は次の科目を選択し受験しました。
①簿記論
②財務諸表論
③法人税法
④消費税法
⑤相続税法
それでは時系列にして、その科目を選択した理由などを書いていきます。
税理士試験挑戦前
会計や経理とはほとんど関係のない職場で働いてました。
在職中に簿記3級を独学で勉強し取得しました。
取得後、税理士試験に挑戦することを決意しました。
当時27歳です。
『資格の学校 TAC』で受講し、1年目と2年目は受験に専念し、3年目から就職して働きながら受験しました。
1年目
①受験科目
簿記論
財務諸表論
②受験結果
簿記論 合格
財務諸表論 合格
③選択理由
「簿記論」と「財務諸表論」は必ず合格しないといけない科目です。
また会計科目であり、他の税法科目と比べると比較的合格しやすい科目と聞いたからです。
長い受験生活、最初に必須科目を合格して勢いをつけたいと思いました。
そのため、あと1科目勉強できる余地はあったのかもしれませんが、2科目の受験に専念しました。
2年目
①受験科目
法人税法
②受験結果
法人税法 合格
③選択理由
5科目合格を目指す場合、税理士試験は「法人税法」か「所得税法」のどちらか一つは合格しないといけません。
「法人税法」は会社の税金、「所得税法」は個人の税金の法律です。
どちらもボリュームが全科目の中で一番あります。
「所得税法」ではなく「法人税法」を選択したのは、
「所得税法」は実務の中で身につけやすく、「法人税法」はある程度勉強してからじゃないと実務で苦労すると聞いたからです。
(実際にすんなり実務に入れたので「法人税法」を勉強しておいて良かったです。)
受験に専念できる間にボリュームのある「法人税法」を合格しておきたかったので、2年目に選択しました。
また想像以上にボリュームがあったので、受験科目は「法人税法」1本に絞りました。
3年目
①受験科目
消費税法
②受験結果
消費税法 合格
③選択理由
3年目から就職したので、働きながらでも無理なく勉強できる「消費税法」を選択しました。
「消費税法」は他の科目と比べてボリュームが少ないほうです。
また実務では会社や個人を問わず、必ず出てくる税金です。
よって迷うことなく選択しました。
4年目から7年目
①受験科目
相続税法
②受験結果
4年目 不合格
5年目 不合格
6年目 不合格
7年目 合格
③選択した理由
最後の1科目なのでどれを選択するか迷ったのですが、実務のことも考えて「相続税法」にしました。
「相続税法」では相続税と贈与税を勉強します。
実際に実務で申告手続きなどを行うかどうかはわかりませんが、税理士としては必要な知識だと思います。
ボリュームはかなり多いのですが、最後の1科目なので、チャレンジすることにしました。
結果、3回落ちているので、試験戦略としては間違っていたのかもしれません。
ただ実務では役にたっています。
まとめ
今日は私の税理士試験の受験科目やその選択した理由についてみてきました。
振り返ってみても、選択科目はこれで良かったのかなと思います。
ただ受験に専念できた1年目と2年目に翌年以降のことも考えて、受験しないまでも、次の科目も勉強しておくというのも戦略的にはありなのかなと思います。
当時の状況と違うかもしれませんが、これから税理士試験を挑戦する方、または現在勉強中の方の参考になれば幸いです。