株価を見る代表的な指標であるPBR。1未満は割安。使用する上での注意点。

株式投資には、この会社の株は割安なのかそれとも割高なのかを判断する上で代表的な指標がいくつかあります。

今日はその中で、その会社の株価と純資産を使って計算するPBRという指標をご紹介します。

PBR

rawpixel / Pixabay

 

PBRとは

PBRは株価純資産倍率といいます。

その会社の株価と純資産を使って計算します。

PBRはその会社の株価が割安なのか割高なのかを判断する一つの基準となります。

PBRが1より低ければその会社の株価は割安だと判断します。

PBRの計算式は次のとおりです。

 

PBR=株価 ÷ 1株当たりの純資産額

 

株価は1株当たりのその時の株価です。

純資産額とはその会社の正味の財産です。

正味の財産は、その会社の資産から負債をマイナスした金額です。

 

なぜ1未満だと割安と判断できるのか

ではなぜPBRが1以下だと割安と判断できるのでしょう。

それはPBRの計算式から良くわかります。

もう一度PBRの計算式を見てみましょう。

 

PBR=株価 ÷ 1株当たりの純資産額

 

この計算式で計算した結果が1より低くなれば割安と言えます。

低くなるケースとは次のようなケースです。

 

株価800円、1株当たりの純資産額1,000円の場合

PBRは

800 ÷ 1,000 = 0.8

となります。

 

つまり、株価より1株当たりの純資産額が大きい場合は、PBRは1より低くなります。

 

純資産とはその会社の正味の財産です。

つまり1株を持っているということは、その会社の1株当たりの正味の財産を持っているのと同じことです。

その1株当たりの正味の財産と1株当たりの株価を比較して、正味の財産の方が大きい場合は、その会社の株価は割安だと言えます。

 

PBRを使用する上での注意点

PBRを使用する上で注意点があります。

それは1株当たりの純資産額の金額についてです。

注意するポイントは2つあります。

1つ目はその純資産額が実質の金額で計算されているかです。

もし実質の金額の純資産でない場合、純資産を構成する資産を時価(現在価値)に換算すると1株当たりの純資産額は減るかもしれません。

PBRはその会社のIR情報や証券会社のHPなどで公表されています。

そのPBRは実質PBRで表示されているか確認しましょう

 

2つ目はその会社の現在から将来までの損益が赤字予想となっていないかです。

1株当たりの純資産額はその計算時点の数字を使っています。

会社が赤字で推移すると、正味の財産である純資産の金額も減っていきます。

基本的に株価は将来予想を織り込んで推移してます。

その会社の損益が赤字予想でないか確認しましょう

 

まとめ

今日はPBRという株式投資における代表的な指標を見てきました。

株価が割安なのか割高なのかを判断する一つの基準になります。

私も参考によく見てます。

ただ株価は様々な要因によって構成されています。

PBRが1未満で長年放置されているケースもあります。そのようなケースは何か他の問題が隠されているのかもしれません。

他の指標と合わせて参考にするのが良いと思います。